プラムディヤを語る「世界文学としての『人間の大地』」

語ったのは僕ではない。しかも今日の出来事でもない。先週の土曜日に新宿のジュンク堂書店で行なわれたトークセッション。語るのは、翻訳者である押川典昭氏、そして小説家であり仏領カライブを中心としたフランス語圏クレオール文学研究者の小野正嗣氏。

Pembicara no.1

Pembicara no.1

文学研究者としての小野氏が、彼のフィールドとする旧フランス植民地における言語状況と旧オランダ領であるインドネシアにおける言語状況(後者はもちろんプラムの作品における状況と、プラム自身の置かれた状況)を比較し、インドネシアばかり見ている僕にとっては新鮮であった。また、ブル島四部作におけるポリフォニーの成り立ちを訳者から改めて聞けたのは収穫か。ただ、やや言語の問題を引っ張りすぎたような気がするなぁ。インドネシアにおいて文学が担ってきた(担っている、担うべき、担えずにいる)役割なんかについて、他地域との比較でもっと議論できればなぁ、とも思う。個人的にも課題。

Pembicara no.2

Pembicara no.2

でもね、まぁくん、君が「よく知らないけど…」って前置きで質問してたこと、まえに僕が教えたじゃん? じゃん? じゃん?

ところで、ジュンク堂といえば池袋と思っている僕は、池袋店に6時に行って、間違いに気が付きダッシュで新宿に向ったりしていたのであった。