頂いた本
先週、上京した際にたまたま会えた友人より頂いた翻訳書。
- マリー・ンディアイ(小野正嗣訳)『ロジー・カルプ』早川書房、2010年。[ISBN: 978-4-15-208968-7]
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まだ読んでいないのだが、訳者のあとがきによると、昨年ゴンクール賞を受賞した女流作家。セネガル人の父とフランス人の母との間に生まれ、高校生のときには既にミニュイ社からデビューしている!混血という出自から、近年のフランスにおける排外主義(「フランスを愛するか、でなければ立ち去れ」)に息苦しさを感じ、現在はベルリンに住んでいるという。
このベルリン在住について、訳者は「『フランスを愛するか、でなければ立ち去れ』に愚直に従っ」たと書いている。「愚直」の真の意味である。近頃、英語のloopyを愚直と翻訳した首相がどこかの国にいるらしい。loopyなんだからクルクル(パー)であって無限の回転運動をイメージさせるものであり、直という漢字はそぐわない。愚直という言葉をバカにするのにも程がある。