客室係がみた帝国ホテルの昭和史

新宿で電車を降り、ふらっと西口に出てみたら、西口地下のイベントスペースで古本市をやっていた。『ユリシーズ』全巻セットで2500円というのがあって、あぁ、どうしようと思っていたら、学生らしき男の子が持って行った。他人に先手を打たれると、どうにも口惜しいものである。

その前にふと目に入ったのが、竹谷年子『客室係がみた帝国ホテルの昭和史』(主婦と生活社、1987)。母親や伯母、あるいは故祖母が語る昔話っぽい感じだったので、母親が喜ぶのではないかと思い、購入。電車のなかで読了したが、なかなか面白かった。

当然と言えば当然とは思うものの、読むまでに気付かなかったのだけれど、スカルノだとチャンドラボーズの名前も出てくる。夏に名古屋に行くときは明治村に行ってみようかと思った。