誰それ?
先日のエントリに関して、文学研究者の友人から「何の話をしているの?インドネシア研究者なら分かるの?」と尋ねられた。「インドネシア研究者でも必ずしも知っている訳ではないよぅ」と答えたものの、一応補足をしておこう。
Aiditとは1950〜60年代インドネシア共産党のリーダー(書記長、中央 委員会委員長など)、Njoto(ニョト)はAiditを支えた指導部の一人(中央委員会副委員長、機関誌『人民日報(Harian Rakjat)編集長など)。この二人は1965年の9月30日事件の後、殺された。Sjam(シャム)はインドネシア共産党の非公然諜報部のトップで国軍や官僚機構への浸透を指導していたとされる人物。非公然組織を率いていただけあって謎の人物で、国軍の二重スパイ だったとも言われたりする。9月30日事件には逮捕されたが、どうも獄内での待遇が良かったらしい。死刑になったことになっているが、実は刑は執行されていないなんて話もある。