歴史的文脈
昨日、Istora Senayanでのブックフェアのあと、ちょっと物足りない(?)感じがしたので、Grand Indonesia の Gramedia に行ってみた。そこでも本を買ったのだが、それはまたあとで。
驚いたのがこの本。
『毛沢東語録』である。買ってもいないし中身も見ていないが、タイトルが英語なので英語訳からの重訳か? 表紙上部には「国際的ベストセラー〜売上8億冊以上〜『ビジネス・ウィーク』」なんて書いてある。どの版が8億以上売れたのか、さっぱり分からないけど、中国語原版を含めてだろうなぁ。それよりもサブ・タイトルと表紙下のコピーが凄い、スゴすぎる。
サブ・タイトル「毛沢東のリーダーシップの秘密」
コピー「近代中国の形成における毛沢東のリーダーシップの基本概念を理解する」
いや、うん、まぁ、ねぇ、僕は中国の専門家ではないから下手なことは言いたくないけど、『語録』がこのような形で歴史的文脈からひっぺがされて、「成功の秘訣」的な文脈で売られるというのは想像を越えていた。参りました。降参。(英語版も同じような売り方なのだろうか?)でも、『語録』が出版された1964年の前後10年ほどは、近代中国を形成したというよりは破壊したような…、いや、それを含めての形成か?
これ買っておくべきかなぁ…。ネタにしてもビミョ〜。
びっくりした繋りで、関係ないんだけど、ジャカルタのあちこちのカルフールがロッテ・マートに変わっている。韓国のパワーを感じる。