先日、Septemberの著者である Noorca Massardhi氏からSMSを貰い、SeptemberがKhatulistiwa Literary Award 散文部門の候補になったことを知った。Khatulistiwa Literary Award は、最近勢いのないQB World Booksという本屋が主体になっている文学賞で、散文部門、韻文部門、新人部門がある。ちなみに賞金は、新人賞が2億5千万ルピア（35万円くらい）、それ以外が10億ルピア（130万円くらい）。新人賞は今回新設されたらしい。 2006年7月〜2007年6月までに出版された本が対象で、それぞれの部門の候補作品のリストは、以下の通り。（公式ページにはまだ載っていないので、このblogを参照した。）

KLに続いて、ジャカルタの紀伊国屋に寄ってみた。で、何のため？念のため、という買い物をするのであった。 Helen-Louise Hunter. Sukarno and the Indonesian Coup: The Untold Story. Westport: Praeger Security International, 2007.[ISBN: 978-0-275-97438-1] Wang Gungwu (ed.). Nation-building: Five Southeast Asian Histories. Singapore: ISEAS, 2005. [ISBN: 981-230-317-0] Claire Holt (ed.). Culture and Politics in Indonesia. Jakarta: Equinox, 2007. [ISBN: 978-979-3780-57-3] [Reprint. Originally published by Cornell U.P. in 1972.] Herbert Feith, Lance Castles (eds.). Indonesian Political Thinking 1945-1965. Jakarta: Equinox, 2007. [ISBN: 978-979-3780-52-8] [Reprint. Originally published by Cornell U.P. in 1970.] Dato’ Kitti Ratanachaya. The Communist Party of Malaya, Malaysia and Thailand. Bangkok: Duangkaew, 1996. [ISBN: 974-89403-1-4]

Daniel Dhakidae. Cendekiawan dan Kekuasaan dalam Negara Orde Baru. Jakarta: Gramedia, 2003. [ISBN: 979-22-0309-5] Ahmad Muhajir. Idham Chalid: Guru Poitik Orang NU. Yogyakarta: Pustaka Pesantren, 2007. [ISBN: 978-979-8452-36-9] Martin Aleida. Layang-layang Itu Tak Lagi Mengepak Tinggi-tinggi. n.p.: Emasipasi – Damar Warga, 1999. [ISBN: 979-95471-1-3] 最後のアレイダの小説は、探して探して見付からなかったものを、Cak Tarno に頼んだら探してくれた。感謝感激である。

手前味噌な話で申し訳ないが、ずいぶん前から頼まれていた書評を先々週末に書き上げ、先週末には『じゃかるた新聞』に掲載された。プラムディヤ・アナンタ・トゥール（押川典昭訳）『ガラスの家』（めこん、2007年）の書評だったのだが、カミさんがPTA仲間のお母さんに「難しくて分かんな〜い」という感想を頂いてきた。在じゃかるた的日本人の皆さんが、お、面白そうだな、と思い、読んでくれるように書かなければならなかった訳で、反省しきりである。書きたいことは山ほどあり、しかし規定の文字数に収めるため、あれを切りこれを詰めということに気を取られ過ぎていた気がする。視野が狭いな、と思うた。

Muchtar Rosyidi. Penuntun Perundang-undangan Negara Republik Indonesia. Jakarta: Gramedia, 2006. [ISBN: 979-22-1975-7] Amin Sweeney et. al. Keindonesiaan dan Kemelayuan dalam Sastra. Depok: Desantara, 2007. [ISBN: 978-979-3596-07-5] Ahmad Tohari. Bekisar Merah. Cet. 5, Jakarta: Gramedia, 2005 (1993). [ISBN: 979-511-766-1] Kurnia Effendi. Bercinta di bawah Bulan. Jakarta: Metafor, 2004. [ISBN: 979-3019-17-4] 最後の本は小説だが、僕にしては艶っぽいものを買ったのには理由がある。買おうと思った本の隣にあったのを、間違って手に取って、会計したのである。気がついたのは、車が走りだしたあとだったので、仕方がない。でも面白いかも知れないし、（日本人にとっては）高いものでもなし、良しとしよう。