Category: Books

Post concerning books

Kindle Cloud Reader

無事帰国して、明日からは仕事が始まるわけだが、それとは何の関係もなく、電子書籍の話。 あまりに本が多くて、貴重ではないものから自炊(自分でPDF化)しているのだが、新しい本には最初から電子版のあるものがある。サービスがいつまで継続されるかとか、囲い込みの問題とかで二の足を踏んでいた。論文を書きながら、PCで読めないのも面倒だったのだが、amazonが、ブラウザで読めるようにしてくれた。→Kindle Cloud Reader。 これなら良いかと思い、以下の二点を試しに購入してみた。 Nathaniel Mehr. ‘Constructive Bloodbath’ in Indonesia: The United States, Britain and the Mass Killings in 1965-1966. Nottingham: Spokesman Books, 2009. [Kindle] [ISBN: 978-085124-767-0] Ahmad Tohari (trans. by René TA Lysloff) The Dancer. Hong Kong: Typhoon Media, 2013. [Kindle] [ISBN: 978-6029144215]

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今日買った本@shopping

ジョグジャのクラトン(王宮)近く、フレーデブルグ要塞(跡)の東側に昔から古本屋がまとまっていた。ショッピングと呼ばれていたが、そこに現在はタマン・ピンタル(Taman Pintar, 学習公園とでも訳すか?)ができ、その一角にやはり本屋がまとまっている。いまだにショッピングと言われているみたいだ。とある本を探しに行ったものの、やっぱりなかった。でもやっぱり数冊買ってしまうのだった。 Soesilo Toer. Pram dari dalam. n.p.: Gigih Pustaka Madiri, 2013. [ISBN: 978-602-17414-2-9] プラムディヤ・アナンタ・トゥールの弟の一人が描くプラムディヤ。一応買っておく。 Budiono Herusatoto. Banyumas: Sejarah, Budaya, Bahasa, dan Watak. Seri Satu Abad Kebangkitan Nasional. Yogyakarta: LKiS, 2008. [ISBN: 978-979-1283-595] 中部ジャワの西端バニュマス地方の歴史や文化についての本。「ロンゲン Ronggeng」についての記述を期待していたが、それはなかった。  Naning Pranoto dan Rahimidin Zahari (eds.). Antologi Cerpen Indonesia-Malaysia. Kuala Lutampur: Insitut Terjemahan & Buku Malaysia Berhad bekerjasama dengan Yayasan Pustaka Obor, 2013. [ISBN: 978-967-430-406-5] これは表題の通り、インドネシアとマレーシアの短編小説のアンソロジー。インドネシア語を教えていると、マレーシア語ではどうですか、とかインドネシア語とマレーシア語ってどれくらい違う(同じ)なんですか、と聞かれることも多い。で、こんな本を見付けたので買ってみた。

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最近買った本

ストレス発散に本を買っているのではないかとも思われる今日この頃。 今日はFISIPOL UGMの中庭で小さなPameran Bukuをやっていて、Pondok Cerpenという店で古い本を見付けて、以下のものを買った。 Noorca Mahendra Massardi. Tin-Ton. Jakarta: Budaya Jaya, 1979. [ISBN: n.a.] Taufiq Ismail. Sajak Ladang Jagung. Jakarta: Budaja Djaja, 1973. [ISBN: n.a.] Mochtar Lubis. Situasi dan Kondisi Manusia Indonesia Kini. Jakarta: Budaya Jaya, 1977. [ISBN: n.a.] Rosihan Anwar. Kisah-kisah Zaman Revolusi: Kenang-kenangan Seorang Wartawan 1946-1949. Jakarta: Pustaka Jaya, 1975. [ISBN: n.a.] Sutrisno Kutoyo. Prof. H. Muhammad Yamin S.H. Jakarta: Departemen Pendidikan dan Kebudayaan, 1985. [ISBN: n.a.]

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Temanku, Mas Hasta Indriyana

今日は友人で詩人のハスタ君が僕を訪れてくれた。2・3時間ほど、近況だの文学だの言語だのについておしゃべりをした。今年の5月に彼が出版した詩集もいただいた。(僕のインチキな推薦文みたいなのも載ってる。) Hasta Indriyana. Piknik yang Menyenangkan. Yogyakarta: Interlude, 2014. [ISBN: 978-60214870-6-8] この詩集、今年7月のインドネシア詩の日フェスティバルで入選している。

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昨日買った本@Gramedia, Amplaz, Jogja

週末なので、アンバルクモ・プラザに行ったら、帰りのタクシー捕まえるのにひどく苦労した。 Taufik Abdullah, Sukri Abdurrachman dan Restu Gunawan (eds.). Malam Bencana 1965 dalam Beliran Krisis Nasional, Bagian 3 Berakhir dan Bermula. Jakarta: Obor, 2013. [ISBN: 9780979-461-864-6] 2012年に1・2巻がまとめて出版されて、それで終わりだと思っていたら、第3巻が出てた。 Ahmad Tohari. Mata yang Enak Dipandang. Jakarta: Gramedia, 2013. [ISBN: 978-602-03-0045-0] アフマド・トハリが1983年から1997年までにKompasやKartiniなどに発表した短編のアンソロジー。でも初出情報がないものものあるんだが、書下しということもなかろうから、初出がどこだか分かんないのだろうな。 A. Muttaqin, Agus Noor dkk. Cerpen Pilihan KOMPAS 2013: Klub Solidaritas Suami Hilang. Jakarta: Kompas, 2014. [ISBN: 978-979-709-838-4] 恒例の『コンパス』紙掲載の短編集。Gerson Poykなんて懐しい(失礼だな)な名前や、Putu Wijayaの名前も見える。Seno Gumira の “Aku, Pembunuh Munir”というのはタイトルだけで刺激的だが、「俺は薄汚い犬だ、だからムニルを殺した。」なんて台詞で始まる。楽しみ。 Eka Kurniawan. Corat-Coret di Toilet. Jakarta: Gramedia, 2014. [ISBN: 978-602-03-0386-4] 昨日も紹介したエカ・クルニアワンの『便所の落書き』というタイトルの短編集。なんでそんなタイトル?と思ったら、同タイトルの短編の最後にこんな下りがあった。 最初の落書きはこうだった。「僕は議会のおっさんたちを信じない、むしろ便所の落書きのほうを信じる。」 次の落書きはこうだ。「僕も。」 そして残りの百もの落書きもまた、「僕も。」と書いていた。 レフォルマシ以降の議会批判でした。痛烈と言えば痛烈かな。B.アンダーソンが「俺、これ翻訳するぜ」って推薦文書いてはる。

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今日買った本@Gramedia, Jogja

そんなこんなでジョグジャに来ているものの、こんなに気乗りしないで来たのは初めてだ。それでも本屋には行く。 Budi Sardjono. Nyai Gowok. Jogjakarta: DIVA press, 2014. [ISBN: 978-602-255-601-5] アフマド・トハリの『パルック村の踊り子(Ronggeng Dukuh Paruk)』にgowokについての下りがあったことを思い出して購入。Gowokってなにさ、という人はトハリの小説を読んでください。ちなみに、 “novel kamasutra dari jawa”というコピーがつけられていることから想像しても良いです。 Eka Kurniawan. Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas. Jakarta: Gramedia, 2014. [ISB: 978-602-03-0393-2] インドネシアの若手(と言ってもアラフォー)作家で一番面白いと思っている人。2002年の Cantik itu Luka は『美は傷」として邦訳されているので是非皆様に読んでもらいたい。 Norman Erikson Pasaribu. Hanya Kamu yang Tahu Berapa Lama Lagi Aku Harus Menunggu. Jakarta: Gramedia, 2014. [978-602-03-0448-9] 知らない人なんだけど、Kompas紙に掲載された短編が評価されているようなので購入してみた。1990年生まれ! Mohamad Bondan. Memoar Seorang Eks-Digulis: Totalitas Sebuah Perjuangan. Jakarta: Kompas, 2011. [ISBN: 978-979-709-598-7] これは何か安くなっていたので。

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セノ・グミラ・アジダルマ短編集

訳者のお二方より、現代インドネシアを代表する作家セノ・グミラ・アジダルマの短編集をいただいた。 セノ・グミラ・アジダルマ(柏村彰夫・森山幹弘訳)『セノ・グミラ・アジダルマ短編集』めこん、2014年。[ISBN: 978-4-8396-0281-9] セノ・グミラは、かれこれ20年ほど前に、大学のインドネシア語の授業で触れてから、好きな作家の一人だ。これまでの日本語訳には、『群像』(1997 年11月)に短編が三編(「耳」、「ニンギ市のミステリー」、「証人」)、国際交流基金「開高健記念アジア作家講演シリーズ」第8回(1999)の資料中に、前記の三編に加えて五編がある。後者のうち、「川をゆく歌」、「浴室ノ歌唱ヲ禁ズ」、「ジュ・テーム」、「クララ—レイプされた女性の物語」は、本書に含まれている。(含まれなかったのは、「ハンバーガー、その一、ハンバーガー、その二」。)これらの翻訳は、現在となっては気軽に入手できるわけではなく、こうしてまとまった形でセノの小説を日本語で読めることは、日本人としては幸福なことである。(日本の変態的翻訳文化には感謝してもしきれない。勿論、良い意味での変態であり、自分もそこに加わりたいとは思っている。) 頂いたばかりでまだ読んでいないのだが、時にトリッキーなわざを使うセノの文章を訳者がどのように訳したのか、楽しみである。

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