Category: Southeast Asia

誰それ?

先日のエントリに関して、文学研究者の友人から「何の話をしているの?インドネシア研究者なら分かるの?」と尋ねられた。「インドネシア研究者でも必ずしも知っている訳ではないよぅ」と答えたものの、一応補足をしておこう。 Aiditとは1950〜60年代インドネシア共産党のリーダー(書記長、中央 委員会委員長など)、Njoto(ニョト)はAiditを支えた指導部の一人(中央委員会副委員長、機関誌『人民日報(Harian Rakjat)編集長など)。この二人は1965年の9月30日事件の後、殺された。Sjam(シャム)はインドネシア共産党の非公然諜報部のトップで国軍や官僚機構への浸透を指導していたとされる人物。非公然組織を率いていただけあって謎の人物で、国軍の二重スパイ だったとも言われたりする。9月30日事件には逮捕されたが、どうも獄内での待遇が良かったらしい。死刑になったことになっているが、実は刑は執行されていないなんて話もある。

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Bpk Joesoef Isak Sekali Lagi

昨年末のエントリで触れたSeri Buku Tempo: Orang Kiri Indonesiaを読みはじめた。Aidit, Sjam, Njotoと三人並んだら、皆さんは誰についての本から読みはじめるだろうか?(いや、そんな本読む人がほとんどいないことは分かってる。)僕の場合は断然Njotoである。 さて、それは兎も角、この叢書に共通して付されているまえがきでちょっとした事実を知った。スハルト体制下で、プラムディヤ・アナンタ・トゥールの作品などを出版しては発禁にされていたHasta Mitraのユスフ・イサック氏が2009年8月に亡くなったことはこのブログでもすでに触れているし、別のところで追悼文も書いている。彼が亡くなったのが15日の夜で、その日の昼間にはTempo社で、Njotoの奥さんや子供たちと一緒にTempoのNjoto特集(この特集が本となった)のためのミーティングに参加していたのだという。彼の死が本当に突然だったということに改めて驚き、そしてその死の直前までインドネシアにおける歴史に対する責任を全うしようとしていたことに脱帽する。

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インドネシア情報誌『南極星』

ジャカルタ生活をしていたころ、カミさんが、ジャカルタを中心としたインドネシアの情報誌『さらさ』を愛読していた。今でも引っ張り出して読んでいるくらいだ。その『さらさ』の元編集長池田華子さんが、心機一転、新しい情報誌『南極星』を創刊した。フリーペーパーであるからして、必ずしも紙媒体である必要もなく、むしろ媒体を問わず広く配布することが肝要であり、『南極星』はPDFでも配布されている。まだbeta版と書いてある『南極星』のウェブサイトから入手可能。 ジャカルタやインドネシアの他地域に在住されている方だけでなく、インドネシア旅行に行く方にとっても役立つ情報があるだろう。また写真を見ているだけでも楽しいと思う。興味のある方は是非ご覧になって欲しい。 ちなみに創刊号の表紙はこんなだ。

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インドネシアで買ってきたもらった本

先月インドネシアに行った某先生に買ってきていただいた本。 Julius Pour. Gerakan 30 September: Pelaku, Pahlawan & Petualang. Jakarta: Kompas, 2010. [ISBN: 978-979-709-524-6] Tempo (ed.) Aidit: Dua Wajah Dipa Nusantara. Jakarta: KPG, 2010. [ISBN: 978-979-91-0279-9] Tempo (ed.) Njoto: Peniup Saksofon di Tengah Prahara. Jakarta: KPG, 2010. [ISBN: 978-979-91-0268-3] Tempo (ed.) Sjam: Lelaki dengan Lima Alias. Jakarta: KPG, 2010. [ISBN: 978-979-91-0281-2]

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最近買った本

そういえば最近買った本のメモを忘れていた。 Arnold C. Brackman. The Communist Collapse in Indonesia. Singapore: Asia Pacific Press, 1970. [ISBN: n.a.] Arnold C. Brackman. Indonesian Communism: A History. New York: Frederick A Praeger, 1963. [ISBN: n.a.] Malcolm Caldwell (ed.). Ten Years’ Military Terror in Indonesia. Nottingham: Spokesman Books, 1975. [ISBN: n.a.] デヴィ・スカルノ 『デヴィ・スカルノデヴィ・スカルノ自伝』文藝春秋, 1978。[ISBN: n.a.] デヴィ・スカルノ 『デヴィ・スカルノ回想録―栄光、無念、悔恨』草思社, 2010。[ISBN: 978-4-7942-1754-7] 最後の二冊はほとんど趣味だな。上の三つは自炊するか…?

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インドネシアから来た看護師さん

近所の老人ホームで働いているインドネシア人看護婦さん二人と一緒にデニーズで夕食をとった。カミさんが、噂を聞きつけて、会いにいったのだ。なんという行動力。 一人はスカブミ、もう一人はチルボン出身。日本語はまだまだで、でも2年後には帰国するつもりのようだ。 で、カメラ持ってくの忘れた…。

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マレーシアからDVD

2006年公開のHanung Bramantyo監督『赤いランタン (Lentera Merah)』。インドネシアでは、VCDでしか発売されておらず、それは入手したもののDVDで欲しいものだと思っていた。一年くらい前、ひょっころマレーシアのネット通販(!)でマレーシア版DVDを発見してはいたのだが、よく知らぬところでクレジットカードで通販は嫌なので、放置していた。先日、ふとその通販サイトを見てみると、PayPalでの支払いが可能になっていた! で、Lentera Merah のDVDを注文、今日届いた。 映画自体はB級ホラー。1960年代に大学新聞編集部の仲間に(実質上)殺された左派女子学生が、幽霊となり、現代の女子学生に化け、復讐していくという話。B級はB級でも、左派(=共産党系)を正面切って取り上げた稀有な映画だ。 折角マレーシアからDVDを購入するのだからと、今年7月に亡くなったヤスミン・アフマドの映画も同時購入。

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