Tag: Literature

Khatulistiwa Literary Award

インドネシアの文学賞、Khatulistiwa Literary Award(直訳すれば「赤道文学賞」)の詩部門で、9月1日のポストに触れた Hasta Indriyanaくんの詩集が五つの最終候補に残っている。取れたらいいなぁ。

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頂いた本

友人より訳本を頂いた。ありがとう。 ジャン・ポーラン(安原伸一朗訳)『百フランのための殺人犯』書肆心水、2013。[ISBN: 978-4-906917-19-8]

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今日買った本@shopping

ジョグジャのクラトン(王宮)近く、フレーデブルグ要塞(跡)の東側に昔から古本屋がまとまっていた。ショッピングと呼ばれていたが、そこに現在はタマン・ピンタル(Taman Pintar, 学習公園とでも訳すか?)ができ、その一角にやはり本屋がまとまっている。いまだにショッピングと言われているみたいだ。とある本を探しに行ったものの、やっぱりなかった。でもやっぱり数冊買ってしまうのだった。 Soesilo Toer. Pram dari dalam. n.p.: Gigih Pustaka Madiri, 2013. [ISBN: 978-602-17414-2-9] プラムディヤ・アナンタ・トゥールの弟の一人が描くプラムディヤ。一応買っておく。 Budiono Herusatoto. Banyumas: Sejarah, Budaya, Bahasa, dan Watak. Seri Satu Abad Kebangkitan Nasional. Yogyakarta: LKiS, 2008. [ISBN: 978-979-1283-595] 中部ジャワの西端バニュマス地方の歴史や文化についての本。「ロンゲン Ronggeng」についての記述を期待していたが、それはなかった。  Naning Pranoto dan Rahimidin Zahari (eds.). Antologi Cerpen Indonesia-Malaysia. Kuala Lutampur: Insitut Terjemahan & Buku Malaysia Berhad bekerjasama dengan Yayasan Pustaka Obor, 2013. [ISBN: 978-967-430-406-5] これは表題の通り、インドネシアとマレーシアの短編小説のアンソロジー。インドネシア語を教えていると、マレーシア語ではどうですか、とかインドネシア語とマレーシア語ってどれくらい違う(同じ)なんですか、と聞かれることも多い。で、こんな本を見付けたので買ってみた。

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Temanku, Mas Hasta Indriyana

今日は友人で詩人のハスタ君が僕を訪れてくれた。2・3時間ほど、近況だの文学だの言語だのについておしゃべりをした。今年の5月に彼が出版した詩集もいただいた。(僕のインチキな推薦文みたいなのも載ってる。) Hasta Indriyana. Piknik yang Menyenangkan. Yogyakarta: Interlude, 2014. [ISBN: 978-60214870-6-8] この詩集、今年7月のインドネシア詩の日フェスティバルで入選している。

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昨日買った本@Gramedia, Amplaz, Jogja

週末なので、アンバルクモ・プラザに行ったら、帰りのタクシー捕まえるのにひどく苦労した。 Taufik Abdullah, Sukri Abdurrachman dan Restu Gunawan (eds.). Malam Bencana 1965 dalam Beliran Krisis Nasional, Bagian 3 Berakhir dan Bermula. Jakarta: Obor, 2013. [ISBN: 9780979-461-864-6] 2012年に1・2巻がまとめて出版されて、それで終わりだと思っていたら、第3巻が出てた。 Ahmad Tohari. Mata yang Enak Dipandang. Jakarta: Gramedia, 2013. [ISBN: 978-602-03-0045-0] アフマド・トハリが1983年から1997年までにKompasやKartiniなどに発表した短編のアンソロジー。でも初出情報がないものものあるんだが、書下しということもなかろうから、初出がどこだか分かんないのだろうな。 A. Muttaqin, Agus Noor dkk. Cerpen Pilihan KOMPAS 2013: Klub Solidaritas Suami Hilang. Jakarta: Kompas, 2014. [ISBN: 978-979-709-838-4] 恒例の『コンパス』紙掲載の短編集。Gerson Poykなんて懐しい(失礼だな)な名前や、Putu Wijayaの名前も見える。Seno Gumira の “Aku, Pembunuh Munir”というのはタイトルだけで刺激的だが、「俺は薄汚い犬だ、だからムニルを殺した。」なんて台詞で始まる。楽しみ。 Eka Kurniawan. Corat-Coret di Toilet. Jakarta: Gramedia, 2014. [ISBN: 978-602-03-0386-4] 昨日も紹介したエカ・クルニアワンの『便所の落書き』というタイトルの短編集。なんでそんなタイトル?と思ったら、同タイトルの短編の最後にこんな下りがあった。 最初の落書きはこうだった。「僕は議会のおっさんたちを信じない、むしろ便所の落書きのほうを信じる。」 次の落書きはこうだ。「僕も。」 そして残りの百もの落書きもまた、「僕も。」と書いていた。 レフォルマシ以降の議会批判でした。痛烈と言えば痛烈かな。B.アンダーソンが「俺、これ翻訳するぜ」って推薦文書いてはる。

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セノ・グミラ・アジダルマ短編集

訳者のお二方より、現代インドネシアを代表する作家セノ・グミラ・アジダルマの短編集をいただいた。 セノ・グミラ・アジダルマ(柏村彰夫・森山幹弘訳)『セノ・グミラ・アジダルマ短編集』めこん、2014年。[ISBN: 978-4-8396-0281-9] セノ・グミラは、かれこれ20年ほど前に、大学のインドネシア語の授業で触れてから、好きな作家の一人だ。これまでの日本語訳には、『群像』(1997 年11月)に短編が三編(「耳」、「ニンギ市のミステリー」、「証人」)、国際交流基金「開高健記念アジア作家講演シリーズ」第8回(1999)の資料中に、前記の三編に加えて五編がある。後者のうち、「川をゆく歌」、「浴室ノ歌唱ヲ禁ズ」、「ジュ・テーム」、「クララ—レイプされた女性の物語」は、本書に含まれている。(含まれなかったのは、「ハンバーガー、その一、ハンバーガー、その二」。)これらの翻訳は、現在となっては気軽に入手できるわけではなく、こうしてまとまった形でセノの小説を日本語で読めることは、日本人としては幸福なことである。(日本の変態的翻訳文化には感謝してもしきれない。勿論、良い意味での変態であり、自分もそこに加わりたいとは思っている。) 頂いたばかりでまだ読んでいないのだが、時にトリッキーなわざを使うセノの文章を訳者がどのように訳したのか、楽しみである。

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今日買った本@Gramedia, Grand Indonesia

まずはアユ・ウタミの小説。念のため。 Ayu Utami. Si Parasit Lajang. Jakarta: KPG, 2013. [ISBN: 978-979-91-0538-7] Ayu Utami. Lalita. Jakarta: KPG, 2012. [ISBN: 978-979-91-0493-9] Ayu Utami. Pengakuan Eks Parasit Lajang. Jakarta: KPG, 2013. [ISBN: 978-979-91-0537-0] 次は、1965年9月30日事件の勃発により海外からインドネシアに帰れなくなったインドネシア人の小説。 Leila S. Chudori. Pulang: Sebuah Novel. Jakarta: KPG, 2012. [ISBN: 978-979-91-0515-8] その9月30日事件で殺害された将軍の一人、ストヨ少将の娘の著作。 Nani Nurrachman Sutojo. Kenangan Tak Terucap: Saya, Ayah, dan Tragedi 1965. Jakarta: Kompas, 2013. [ISBN: 978-979-709-693-9] と、9月30日事件についてのナスティオン将軍の発言などを集めたもの。どうやら、スハルト体制の崩壊で、スハルトを英雄視する9月30日事件史観が成立しづらくなったため、陸軍の面子を保つためにもナスティオン将軍を奉ろうという動きの一貫と見られる。 A. H. Nasution. Peristiwa 1 Oktober 1965: Kesaksian Jenderal Besar Dr. A. H. Nasution. Yogyakarta: Narasi, 2012. [ISBN: 978-979-168-312-8]

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