主にジャカルタで購入した本。 Umar Kayam (trans. by Vladislav Zhukov). Javanese Gentry. Jakarta: Lontar, 2013. [ISBN: 978-070-8083-95-2; Para Priyayi の英訳] Douglas Kammen and Katharine McGregor (ed.). The Contours and Violence in Indonesia, 1965-68. Singapore: NUS press, 2012 [ISBN: 978-9971-69-616-0] Lee Hock Guan and Leo Suryadinata. Language, Nation and Development in Southeast Asia. Singapore: Institute of Southeast Asian Studies, 2007. [ISBN: 978-981-230-482-7] Bradley R. Simpson. Economists with Guns: Authoritarian Development and U.S.-Indonesian Relations, 1960-1968. Stanford: Stanford University Press, 2008. [ISBN: 978-0-8047-7182-5] Harold Crouch. Political Reform in Indonesia after Soeharto.Singapore: Institute of Southeast Asian Studies, 2010. [ISBN: 979-981-230-920-4] Mitsuo Nakamura. The Crescent Arises over the Banyan Tree: A Study of the Muhammadiyah Movement in a […]
Read MoreFaceBookにも書き込んだが、ウマル・カヤムの『パラ・プリヤイ』が翻訳され、一足先に送って頂いた。 ウマル・カヤム著(後藤乾一、姫本由美子、工藤尚子訳)『サストロダルソノ家の人々〜ジャワ人家族三代の物語』段々社、2013年。[ISBN: 978-4-434-17216-8] 原書は、Umar Kayam. Para priyayi: Sebuah novel, Pustaka Utama Grafiti, 1992. [ISBN: 9794441864] であるが、これが翻訳されるとは嬉しい驚きである。舞台となるジャワの世界と、ウマル・カヤムの用いる言語の故である。オランダ植民地時代に貴族ではない平民から「政府(下級)官吏=プリヤイ (priyayi)」になったサストロダルソノ一家の、独立後1960年代にいたる年代記であるが、ジャワの封建的な社会を前提とした小説を、日本語読者の理解できるように言葉を移すことは困難を極めたであろう。そして、その世界を描く言語は、敬語体系が複雑(怪奇)で、敬語レベルによって語彙までが変化してしまうジャワ語そのものが会話をはじめ至るところで用いられるのみならず、ウマル・カヤムの言語自体が「インドネシア語の皮をかぶったジャワ語」とでも言うべきもので、それが彼一流の味なのではあるけれども、これまた翻訳は想像もできないくらい茨の道であったろう。 こうした問題を問題を訳者たちがどのように乗り越えたか、あるいは回避したかも興味深いのだが、何よりもこの小説自体のもつ世界を是非日本の読者にも楽しんでいただきたい。ジャワやインドネシアについて良く知らない読者にも十分楽しんでいただける。(だって、マルケスの『百年の孤独』の読者がどれだけコロンビアについて知っているというのだろう?)
Read Moreインドネシア滞在中はなんやかんやと忙しく、書き込めず、ようやくメモ。 Gitanyali. 65: Lanjutan Blues Merbabu. Jakarta: KPG, 2012. [ISBN: 978-979-91-0450-2] Amurwani Dwi Lestariningsih. Gerwani: Kisah Tapol Wanita di Kampu Plantungan. Jakarta: Kompas, 2011. [ISBN: 978-979-709-602-1] Goenawan Mohamad.Marxisme, Seni, Pembebasan. Jakarta: TEMPO dan Grafiti, 2011. [ISBN: 978-979-9065-39-1] Jusuf Wanandi. Shades of Gray: A Political Memoir of Modern Indonesia 11965-1998. Jakarta, Singapore: Equinox, 2012 [ISBN: 978-979-3780-92-4] Agnes Davonar. Kisah Tragis Oei Hui Lan: Putri Orang Terkaya di Indonesia. Jakarta: Intibook, 2012. [ISBN: 978-602-19390-4-8] あとは、VCDで(DVDはなかった)、ぱっと見、Gus Dur と Sjafii Maarif のインタビューがあるようなので買ってみた。 Wajah-Wajah Muslim Indonesia. Jakarta: Media Alliance, Metro TV, 2004.
Read Moreに来ています。今晩からは某大学御一行様の付き人をするので忙しくなります。 忙しくなる前に、頼まれものであり、僕自身も欲しかった本をゲトー。 Savitri Scherer. Pramoedya Ananta Toer: Luruh Dalam Ideologi. Depok: Komunistas Bambu, 2012. [ISBN: 978-602-9402-02-5]
Read Moreネットで読めるインドネシアの文化誌、Kultur。ジャーナリスト、作家などの肩書を持つ Noorca Massardi 氏がやっている。インドネシア語の学習にも良いだろうし、もちろんインドネシア文化に興味を持つ人にはたまらない情報源となるだろう。 イグナス・クレーデンのプラムディア・アナンタ・トゥール評 Ignas Menafsir Pram とか、セノ・グミラ・アジダルマへのインタビュー “Jangan Terjebak pada Mitos-mitos” など色々取り揃えてます。
Read More先日、インドネシアに行った方に買ってきて頂いた本。 GM. Sudarta. Bunga Tabur Terakhir: Cinta, Dendam, dan Karma di Balik Tragedi ’65. Jogjakarta: Galang Press, 2011. [ISBN: 978-602-8174-65-7] GM・スダルタ、はて、スダルタとな? と思ったら、『パシコムおじさん(Oom Pasikom)』で有名な漫画家というか風刺画家ではないか。1965年の9月30日事件とその後の赤狩りを取り上げた短編小説集。 関連して、以前、9月30日事件を扱った小説のリストを作成したが、そのリストもまだまだ不完全であることが判明した今日この頃。もちろん、「完璧」にすることは不可能なのだが。(地方の新聞に載った小説なんてチェックしきれないし。) 続いて、頂いた本。 Keith Foulcher, Mikihiro Moriyama, and Manneke Budiman (eds.) Words in Motion: Language and Discourse in Post-New Order Indonesia. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2012. [ISBN: 978-4-86337-103-3] この本、アメリカではUniversity of Hawaii Press が、それ以外では National University of Singapore Pressが発売するらしい。そちらのISBNは、978-9971-69-633-7。
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