そんなこんなで五月雨式に本などが届く。 古川隆久『戦時下の日本映画―人々は国策映画を見たか―』吉川弘文館、2003年。[ISBN: 4-642-07795-2] 剣持久木『記憶の中のファシズム―「火の十字軍」とフランス現代史』講談社、2008年。[ISBN: 978-4-06-258409-8] フランスにおけるファシズムの記憶というトピックは、スハルト体制以降のインドネシアにおける共産党関係者(とされる人)と共産主義の記憶を考える際に、非常に参考になる。おおよそ全国民が一体となってナチズムに走り、また敗戦後はまたおおよそ一体になってその過去を問い直した(問い直そうとした)ドイツよりも事情が複雑であるからかもしれない。もちろんドイツ語よりはフランス語の方がまだ親しみがあるという個人的事情もあるかもしれないけど。
Read More何をどうしたのか、太平洋戦争中のインドネシアにおける日本のプロパガンダ・フィルムについて調べることになったので、買ってみた。 岩本憲児編『映画と「大東亜共栄圏」(日本映画史叢書2)』森話社、2004年。[ISBN: 4-916087-45-3]
Read MoreオーストラリアのAsia Bookroomに注文していた本が届いた。 Susanne Moon. Technology and Ethical Idealism: A History of Development in the Netherlands East Indies. Leiden: CNWS Publication, 2007. [ISBN: 978-90-5789-156-4] Emma Baulch. Making Scenes: Reggae, Punk, and Death Metal in 1990s Bali. Durham and London: Duke U.P., 2007. [ISBN: 978-0-8223-4115-4] 一冊目はともかく、二冊目は6〜7割方趣味入ってる。これは、7月5日号のKompasの書評に出ていたので気になっていたもの。コンパスのサイトは、過去記事の閲覧に制限があるのだけれども、ここで読めるし、このブログにまるごと引用されている。
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