昨年末のエントリで触れたSeri Buku Tempo: Orang Kiri Indonesiaを読みはじめた。Aidit, Sjam, Njotoと三人並んだら、皆さんは誰についての本から読みはじめるだろうか?(いや、そんな本読む人がほとんどいないことは分かってる。)僕の場合は断然Njotoである。 さて、それは兎も角、この叢書に共通して付されているまえがきでちょっとした事実を知った。スハルト体制下で、プラムディヤ・アナンタ・トゥールの作品などを出版しては発禁にされていたHasta Mitraのユスフ・イサック氏が2009年8月に亡くなったことはこのブログでもすでに触れているし、別のところで追悼文も書いている。彼が亡くなったのが15日の夜で、その日の昼間にはTempo社で、Njotoの奥さんや子供たちと一緒にTempoのNjoto特集(この特集が本となった)のためのミーティングに参加していたのだという。彼の死が本当に突然だったということに改めて驚き、そしてその死の直前までインドネシアにおける歴史に対する責任を全うしようとしていたことに脱帽する。
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